熊本地震では約4万棟が全壊・半壊
2016年、熊本地震では約4万棟が全半壊の被害にあいました。ご存知の方も多いと思いますが、この地震では史上初めて震度7の揺れを2回観測しています。この4万棟の中には、まだ住宅ローンが残っている建物ももちろんあります。
今から約37年前、新耐震基準というものが設けられました。新耐震基準とは「震度6~7の揺れが来ても倒壊を防ぐことができるだけの強度」の事です。
震源地である益城町では旧耐震基準に建てられた建物は、約700棟ありますがその内の約30%(約200棟)は倒壊しています。そして、新耐震基準で建てられた建物は約1000棟ありますが、そのうち約8%(約80棟)は残念ながら倒壊してしているとういう事実があります。
「鉄骨住宅は強い」の嘘
家を建てるときに、木造にするか鉄骨にするかで悩む方も多いのではないでしょうか。「鉄骨住宅の方が地震に強い」と思っている方も多いと思いますし、また大手鉄骨系メーカーの営業マンも営業トークとして使っています。しかし、熊本地震では鉄骨でできた家も倒壊しています。「鉄骨=強くて安心」の常識は、この地震で覆されました。もちろん地震で倒壊した鉄骨住宅は僅かであり、多くの鉄骨住宅は倒れずに残っていますが、必ずしも鉄骨だから安心という事ではありません。
なぜ、木造住宅を選ぶ人が多いのか
多くの方は「鉄骨の方が木造より強い」と思っています。私も家を建てたとき、実はそう思っていました。ではなぜ鉄骨より地震に弱いと思っていながら、木造住宅を建てるのでしょうか?
答えは簡単、鉄骨より安いからです。特に土地から購入し家を建てる方は、土地にお金がかかるので、家にかけられる予算は少なくなります。しかし、予算が少ないからと言って、地震対策を怠った家を建てられるかと言ったら、そんなことはないと思います。
耐震性能の高い家を建てたい
消防署や警察署など、防災の拠点となる建物は、地震に強く造られています。だから避難所として利用されるわけですが、木造住宅でもそれと同等の強さを持った家を建てることができます。その方法はたった1つ。耐震等級3を取れる家を建てることです。逆を言ってしまうと、耐震等級3を取れない建物は、鉄骨であろうと鉄筋コンクリートであろうと、地震で倒壊してしまう危険が高いということです。これからの家は耐震等級3というのは当たり前の基準であり、それ+αの価値をもった家を世の中に提供していく事で、企業としての存在価値が高まっていくのだ考えています。
限りある予算で強い家を建てるには
とはいっても、予算には限りがあります。実際どうやったら予算内で耐震性の高い家を建てられるのか、あなたは分かりますか?
分からない方、安心してください。それが普通です。初めての家づくりですから、分からない事だらけなはずです。これから一緒に勉強していきましょう。家づくりの勉強をしたい方は、是非LINE@へご登録ください。定期的に家づくりの色々な情報を発信していきます。例えばこんな情報です。
・建物本体金額だけでは家は建たない
・キッチンにゴミ箱が置けない
・ペアガラスだけでは結露は防げない
後悔しない家造りにするために、まずは知識を身につけましょう。
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